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ボールを強く打つにはどうすればよいか?(2025年10月)
60代末を卒業したシニアでテニス歴約20数年。海外の単身赴任時に体力維持目的でテニスとゴルフを始めた。ラケットとクラブを買い、単にボールを打てば良いのだろうと超自己流。ゴルフでは、「モダン・ゴルフ」という教則本を買い、10 回程レッスンを受けたが、テニスは邦人愛好者と適当にボールを打った。上手く打ったゴルフボールは空中でググッと2回加速するのを見て、ボールに全力を伝えるスイングの重要性を認識した。テニスもボールを器具で打つ競技であり、ボールを強く打つのが基本だと思う。ゴルフ界では、全力をゴルフボールに伝えるスイングの在り方がメインテーマだが、テニスでは、スピンのかけ方の説明はあるがスイング理論はあまり聞かない。 ゴルフでは、強く勢いのあるクリーンショットを打った時はほぼゴルフボールの重さしか感じない。両手でボールを前に5〜6cm運ぶ感覚だ。始動したスイングの慣性モーメントのお陰で、クラブのスイートスポットでボールを打つ限り殆ど衝撃は感じないので、フォロースルーの時にボールの重さを感じているのではないかと思う。逆に、ミスショットの時は、重い石を叩く感じだ。クリーンショットの時は、ヒットの衝撃でボールが勢いよく飛び出した後、両手での運び、及び、腰と後ろ足のキックによる押し、によるフォロースルーで2度空中で加速する。ゴルフクラブのシャフトはそのしなりを通じて短時間ながら膨大なエネルギーを蓄積できる。テニスラケットも一定程度はしなるし、ガット自体が同様の機能を持っている。なので、スイートスポットとフォロースルーをシンクロさせれば、強く勢いのあるショットは可能だろうと思う。上手く打てた時はテニスボールの重さ(約60グラム、尚ゴルフボールは約45グラム)程度しか感じないように思う。腰の捻り、手首の捻転、後ろ足のキック等を組み合わせたスイングで強打するようにしている。 現在は週1回程の頻度で仲間とテニスと卓球をし、テニスオフも週1程度行う。スクールさえ知らない超自己流のテニスだが、NTRPの基準で3.5(中級)はあった。ボールが高速かつ狙った軌道を通るように工夫し、ボレーは全てドライブで強く打つようにしている。バックハンドは4~5年前に両手から片手への改造に着手したが、強く左右に打ち分けるのは難易度が高い上、片手でタイミングよく面を作ること自体が容易でない。そこで、片手バックに拘らず、両手、片手、場合により左手フォアハンドで対応することにした。因みに、毎週土曜日の卓球では、別の目的(ギターが上手くなりたい)から左手にもシェイクを持ち換えて両手で打つ練習をしている。左右何れの手でも白線上や超鋭角なども狙って概ね打てるようになった。但し、左手フォアハンドでのスマッシュにはむらがあり、左手のプロネーションをどうしたら強化できるか思案中だ。 全力をボールに伝えるというゴルフスイングの理論はテニスに応用できるのではないかというのが出発点であった。スイートスポットによるヒッティングと全身を使ったフォロースルーをシンクロさせれば理想的なスイングになりそうだという事は分かった。現在の課題は、ボールを3~6cm程前方でヒットするケースが多くなっていることだ。時間にして、0.001~0.002秒早すぎる感じだ。その結果、ヒット即フォロースルーにならず、打った球は弱弱しく、場合によっては空振りになる。これは静止ボールを打つゴルフの理論では解決が困難だ。そこで、野球のスイングも参考にすることにした。面白いことに、下手な人の多くは早く振りすぎて凡打や三振をするが、上手な人はボールを引き付けて最も力強く打てる場所でヒットしている。要するに、私は野球の下手な人と同じミスをしている。ボールを最後までよく見る、というのが解決方法だろう。確かにフェデラーなどは、ボールをラケットでヒットする場所を注視している画像が多くある。ホームランを量産する大谷選手も同じかもしれない。しかし、150㎞や200㎞の高速で移動する野球やテニスのボールをヒット直前まで注視するのは容易ではない。細いバットを使う野球と違い、テニスでは広い面を持つラケットが使える。ヒットするボールと自分との距離をきっちり合わせるよう、まず出来るだけ早く準備し、次いでボールもできるだけ注視しつつ、最後のヒットする直前にほんの一瞬止めるよう試みている。 青木公園はすぐ近くなので、時々練習に参加させて下さい。
